￥1,210（税込）

旧家の一部を移築した雰囲気ある建物は、そばをいただくには最高のシチュエーション。

注文すると目の前で注いでくれるのは、八海山の本醸造・純米吟醸・純米大吟醸の三銘柄。

窓の外の景色を眺めながらちびちびと、それぞれの個性を味わおう。

脇を固めるのは「わらびの粕漬け」と「ニシンの甘露煮」だ。

八海山の酒粕を使った粕漬けは、ほんのりと酒の香りと、わらび独特の粘りと食感がたまらない。

ニシンの甘露煮のホロホロと口の中で崩れていく食感と、酒呑みのために考え抜かれた塩加減に思わず頷いてしまう。

お店の方に人気のメニューを聞いてみた。

注文が絶えない「天せいろ」と「海老天そば」はもちろん、これからの季節は「鴨せいろ」「鴨南蛮」「鴨鍋」で決まりとのこと。

舞茸・椎茸・えりんぎ・なめこ・舞茸の天ぷらなどが盛りだくさんの「きのこそば」も隠れた定番メニュー。

古民家ということもあり店内は畳敷きだが、テーブル席もあるので、座敷が苦手な方でも安心。

長森で提供するそばは、魚沼地方でよく食べられている「布海苔（ふのり）」を使ったそばではなく、つなぎを使わない江戸前スタイルの十割そば。

そば本来の香りと独特な食感が味わえる。

古来から「そばと酒」は切っても切れない、いつもそばにある関係……そんなことを思い出させてくれる、貴重なお店だ。

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